別荘の庭を眺めていると一か所に集まり集団で浮遊している小さな虫が初夏の頃から発生します。時々、テレビのロケ番組でも「田舎は大自然が綺麗です!」と語っている演者の近くを集団で浮遊する虫が景色よりも気になります。この虫の生態を知りたくて調べてみました。
この蚊柱を発生させている虫の正体は「ユスリカ」(日本では2000種類存在)で間違いなさそうです。
生態
- 蚊に似ているが吸血することはなく、生涯栄養を摂取する事なく死んでしまう。
- 集団になり蚊柱を作ることでメスに目立たせるために群飛をする。
- 寿命は成虫後、交尾をして産卵して1日から数日で死んでしまう(短命!)
- 幼虫の時に泥や水中の有機物をエサとして消費し、成虫になる時に水中から姿を消すので、水質改善に役立っているという一面もある。
生態を見る限りは人畜無害の虫のようです。背丈の高い目標物の上に群飛するために人の頭の上等で集団で飛び回るのが特徴です。
生涯栄養を一切摂取する事なくストイックに必死にメスにアピールしていると思えば少しは許せるような気もしてきました。
ちなみに、ベランダに吊り下げるタイプの「虫コナーズ」のような商品はターゲットはユスリカ、チョウバエで蚊やハエを対象にはしていないので、蚊を駆除したい場合は蚊取り線香のような殺虫効果を期待できるものを使用する必要があるようですね。
(写真はフマキラーさんのHPから引用させて頂きました)